//// Preview //// 2001-7-1
 

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KANIE

ついに kanieから新製品が発表されました。
 

・・・で オーバークロッカー御用達のkanieのヒートシンクですから  これは 期待大です!!! 
 
従来の238Mの改良型と思われる 294Mと 全く新しい WINGです。
「早速使ってみました」と言いたいところですが タダ使ってみてもおもしろくないのでまず データ取りをしてみました(笑)
冷えなければ 価値がないですから・・・

 

今回 EP-8K7Aに続き オーバークロッカー世界最速のインプレを目指して頑張りました(自爆)

294M  7月上旬発売予定
Wing  7月中旬発売予定


/// 294M ///
形状ですが パッと見は 同じようですが 写真で判ると思いますが フィンの形状が細くなっています。つまり 表面積を稼いで 熱抵抗を下げようと言う試みのようです。
あと フィンの数量も多くなっているようです。
一般的に 表面積を稼ごうとすると 一つ当たりのフィンの熱伝導率が落ちてしまい 熱源から離れた場所までの熱抵抗が逆に増えてしまって効果がない と言うことになりかねません。実際 様々なヒートシンクが売られておりますが 形状や見た目は凄いのですが 冷えないものが多いのが ヒートシンクというものです。
というわけで 実際に冷え具合を見てみれば 上手く設計がされているか 判ります。
写真左側が238M 右側が294Mです。
 
         238M                                                                              294M (NEW)

/// WING ///
 
これは もう 見るからに凄そうです。
実際取り付くのだろうか と心配になりましたが 現在オーバークロッカー御用達のマザーボード EP-8K7Aに全く問題なく取り付けることが可能でした。
よく考えられています。
あと 今回際だっている部分が 取り付けのバネの形状です。
3カ所穴が空いていて ソケットについている引っかかり全てにかけることが可能です。
これで 巨大ヒートシンクの 「物理的な不安定、ソケット損傷の不安」 から 解放 されます(爆)
あと バネの強さ具合ですが CPUコアに均一にヒートシンクが接触しているようですし 問題ないようです。
  
 

世界初 KG7 装着画像か!? (爆)

Abit KG7 (2001/Aug/11) Thanks TMOJYOURI-SAN

 
 
 
 
 

Epox EP-8K7A
 


 

 

測定ですが 赤外線温度計等使えば非常に微細に判るのですが オーバークロッカーとしては そう言った物理的な測定データより、 「いつも見慣れているBIOSで実際にCPUが何度冷えるのか?」 ということの方が解りやすいと思い 下記環境で Superπを走らせて BIOS上でCPU温度が何度なのか計ってみました。
ただし BIOS読みなので同じ板での比較はできますが 温度は絶対値では有りません。
また これは 私の環境でのデータで他の環境では違うデータになる可能性が有ります。ご承知おきください。
なお 使用用途が特殊なので 他社製のヒートシンクは比較しておりません。
kanieの238Mはオーバークロックの世界では非常にポピュラーですので 問題ないでしょう! 
 

 

・マザーボード EPOX EP-8K7A

・CPU athlon 1400

・Superπ 419万桁実行後 104万桁実行 BIOSに戻り 温度を測定
 
形式
ファン
システム温度
CPU温度
周囲温度
システム温度に対する温度上昇
238M
MELCO
 29℃
 45℃
 23℃
16℃
294M
MELCO
 31℃
 44℃
 25℃
13℃
WING
DELTA
 29℃
 36℃
 24℃
  7℃



 
 

/// 参考データ 1 ///

# The mother board Epox EP-8K7A

# CPU A1200MP
   CPU core voltage is 2.00V , x9
# Super π 104万桁 完走
# 周囲温度 28℃
CPU 最大動作クロック
294M  -- 1465MHz
WING  -- 1480MHz

/// 参考データ 2 ///

たもじょうりさん 実験ありがとうございましたm(_ _)m

Aug/4/2001
 
 

室温:29℃
温度計:シンク・CPU間に設置(コアの近くに設置)
CPU:Duron900(^^;
Vcore:2.36v

<結果>

1.温度変化(Duron900@1100,7倍)
238M:温度40.5℃→45℃(π計測終了時)
Wing:40.5℃→42.5℃
 

2.1100MHz放置温度
238M:40.5℃
Wing:38.6℃
 
 

3.Duronπ完走限界(グリス有り)
238M:FSB161*7=1129MHz
Wing:FSB162*7=1134MHz
 
 
 
 


/// 総評 ///
 

1, 実際に試してみると 238Mでさえ 「冷える」 と好評でしたが 今回 さらに 私の実験では 294Mで 3℃、WINGに至っては9℃も差があります。

    実際には 科学の世界では 誤差がありますので ±1℃は誤差と考えても これだけ差が有れば本物だと思います!!
オーバークロッカーさんであれば この数値の意味が分かりますよね!!!! 凄いものが 発売されました!!

 

2, 欠点と言えば・・・一般的用途から考えると大きさの割に

・重い ・うるさい ・大きい 等有りますが これは 関係ないですね(笑) しかも WINGの音は壮絶です (^^;;;

またWINGは 大きすぎてケースに入れて使うのは苦しいかもしれません。

294Mでは 大分軽量化されていますし これだけの性能でこの大きさですから 十分実用的な用途に使えます。一般のケースに入れてしまえばさほど音も気にならないと思います。