初心者のための OJI Special 動作方法


2002/Apl/19

OJI Special 改造マザーボードは操作方法が難しいのか? という質問がありますが レベルに応じて様々な仕様で楽しめます。比較的誰でも楽しめる仕様から本格的なオーバークロック仕様まで有りますが 今回の改造マザーIWill DP400 OJI Specialですが 誰でも比較的簡単にFSB133設定の醍醐味を味わえます。

というわけで 良く質問される 初期動作確認のための 組み立て方法、操作方法を
IWill DP400 OJI Special Lite を例にとって。書いてみたいと思います。

この仕様は FSB133MHzで起動させるため そのベースFSB設定ジャンパーと CPUを規定外のクロックで動かすためにVcoreの調整ができるようにしてあります。
この仕様で オーバークロックされているのは チップセットとCPUになります。
PCIカードやIDE機器などはきちんと定格周波数で動作しているようです。したがって オンボードの音源やLANも正常動作いたします。

チップセットは 100の設定しかintelではサポートしていないのですが i440BXマザーボードでもそうでしたが 133MHzでも動いてしまいます。当方で実験した結果 今まで十枚以上テストしましたが150MHz位は平気で動いているので 133MHzで動作させても問題ないと思います。CPUは当然ですが オーバークロックされます。現在 Xeon1.8GはVcoreさえ 適度に上げてあげれば かなりの確率で 100@133が動作するので 非常に旨みのある石です。
当たりの石になると HPでも紹介や OJI Specialマザーボードユーザーさんの報告にもありますように フルチューンの場合 2.7G Dualの常用 なんてこともできる場合があります。

言うまでもないことですが メーカー保証外の改造マザーの使用やオーバークロックは自己責任で楽しみましょう。


1,PCケースに入れて組み立てる前に最小構成での起動確認をします。
作業時には絶縁された紙の箱(小型の段ボール箱)等用意して ショート事故等がないように慎重に作業しましょう。

1−1,
 1)マザーボードにヒートシンクの取り付け金具を取り付けます。マザーボード付属の 4つナットがとまっているベース板をマザーの裏側に置いて リテンションメカニズムを取り付けます。
   注意しなければならないことは intel純正のヒートシンクを使う場合 CPUに付属している プラスチックでできたリテンションメカニズムを取り付けます。マザー付属品とは形状がちがいます。
   このとき止めるネジは intel純正品を使います。ベースがぐらぐらしていないか確認します。IWILLのベース板のナット下にはスポンジ状のものが貼ってありこれが邪魔をしてネジが途中からきつくなります。緩い状態でCPUを取り付けると ヒートシンクがきちんとCPUに接触しないので注意が必要です。
 2)CPUを取り付けます。 ソケットのレバーをおこして CPUをそっと差し込みます。 誤挿入がないように方向性があります。 力を入れることなく すっとはいるはずです。
 3)軽くCPUを押さえながら その後レバーを 元に戻します。
 4)グリスを塗ります。グリスは できれば信越シリコンG751を使いたいところです。熱抵抗が低く最高のグリスです。
   まず 軽く全体に薄く塗り その後厚めに下地が見えない位に塗りますが 多分うまく行かないはずです。(^^;; というわけで 5ミリピッチくらいで 厚めに塗ってから ヒートシンクを上から軽く押さえつけ 外して 均一に着いているか確認しましょう。
 5)ヒートシンクを取り付けます。 バネは片方を出っ張りに差し込んでおいてから もう片方を出っ張りにはめ込みます。横の出っ張りにもちゃんと入っているか確認します。
 6)ファンを取り付けます。この際 プロセッサウインドトンネルなるものを組み立てておきます。 ファンの向きは 前方から背面に出るようにintelでは指定しています。 忘れずに ファンのコネクタを挿しましょう。 

 1−2,メモリーの取り付け
 1)メモリーは 切りかきがあって 方向があります。無理矢理止めずに 切りかきの位置を確認しながら上からメモリーを押さえて装着します。両サイドの位置を合わせておいて 片側ずつ止めるのがうまく行くこつです。
 2)メモリーを止めるレバーの出っ張りが メモリーの切りかきにきちんとはまっているか確認します。

 3)メモリーを2枚だけ付ける場合は C−RIMMを2枚付けます。これは 一つ飛ばしに付けます。フロント側になる側に一枚 一個間を空けて一枚。そのほかはRIMMメモリーを挿します。

1−3,VGAの取り付け
 1)VGAカード(ビデオカード)を取り付けます。AGPでも良いのですが もし有れば 確認が取れている枯れたPCIカードが問題が出た場合の切り分けが楽です。

1−4,ジャンパー類の確認
 1)ベース周波数の設定は 100MHzで最初起動します。ジャンパーを 1−2側になっているか確認します。
 2)CPUコア電圧の設定をします。Xeon1.8Gの場合だったら ダイヤル1で 1.5Vとなります。

1−5,キーボード、モニターコネクタの取り付け
 1)キーボードコネクタをマザーボードに差し込み取り付けます。
 2)モニターのコネクタを取り付けます。

1−6、電源の接続
 1)電源コネクタ(出力側) 2カ所をマザーボードに差し込みます。結構きついのでしっかり刺さっているか確認します。

1−7,電源オンオフスイッチ等の取り付け
 1)ケース付属の電源オンオフのスイッチを取り付けます。
 2)スピーカーを取り付けます。これは 万一起動しない場合 ビープ音で どこが悪いか判別できます。
  ピー ピー(メモリー)、とか ピーピピ(VGA) とかの音です。

1−8、AC100Vへコンセントを挿します。このとき DP400が起動してしまうかもしれません。万一起動したら ちゃんと 画面が表示されるか確認します。

1−9,電源スイッチを押し起動いたします。
 1)起動直後 BIOS画面に入ります。
 2)とりあえず Load Optimized Default をロードします。
 3)そのほか 設定をしますが たいていの場合 起動をどこからやる という設定以外は やらなくても起動だけはしてくるはずです。
 4) F10を押し y キーを押して Enter 再起動します。

1−10,DP400の場合133MHzで起動できるか気になりますよね。早速やってみましょう。
 1)まず 電源スイッチを押し 起動させ BIOS画面へ行きます。
 2)RIMMメモリーの倍率(動作周波数)300Mに設定します。
 3)CPUが133x「デフォルト倍率」 で起動することがわかっている場合は それだけで良いのですが そうでない場合は できる限り倍率を下げます。Xeon1.8Gの場合DP400では16倍に設定できま。
 4)セーブして再起動します。
 5)起動後起動ドライブが無く起動できないはずですので そこまで来たら 電源をいったん切ります。
 6)ベースFSBの設定をジャンパーで133MHzにします。
 7)Vcoreの設定ダイヤルを10%アップ程度まで回します。Xeon1.8Gの場合 7 程度です。
   もし 耐性が有ることがわかっている場合 もしくは 最低倍率まで設定している場合は デフォルト電圧でも起動する場合が多いので そのままにしておきます。
 8)電源スイッチを入れ起動します。
 9)めでたく 起動できれば 起動画面で133x「倍率」の数値が表示されているはずです。

2、OSのインストール
2−1、まずはじめに

 
1)今回改造マザーですので できればマザー単体最小構成 + HDD + FDD + CD-ROM の OSインストールの最小構成で試すのが良いと思います。理由は 最適な常用動作クロックを探った りする場合 ケースに入れてからでは設定が面倒だからです。
   また 動作を確認した後だと 後々問題が起きたときに切り分けが簡単ですよね。
   明らかに オーバークロック状態(133MHzで起動)が問題ない場合は別ですが 100設定でOSはインストールしましょう。
 2) HDD、FDD、CD-ROMをそれぞれ取り付けます。できるだけ問題が発生しないように IDEでテストします。SCSIドライブしかない場合には SCSIカードをPCIスロットに差し、そこに HDDを取り付けます。
 3) WindowsXPの場合 電源スイッチを入れ CDをCDROMにセットします。CD-ROMから起動しない場合(CDから起動する旨のメッセージが表示されない場合) BIOS画面で FDDの次にCD−ROMドライブの順番になるように設定し直します。
 4)リブートして CD−ROMから ブートさせ OSをインストールします。

3,オーバークロックのテスト
3−1,133MHzでOS起動ができるか?
 1) マザーボードのベースクロック設定を133MHzにして起動します。このとき 高めの電圧(10%)に   しておいた方が具合がいいです。というのは 低い電圧ではCPUが誤動作する確率が高いため 万一書き込み中にCPUが誤動作すると せっかく試しとは言え 入れたOSが壊れるときがあります。
   高めに設定して 落としていくのが 良いと思います。
   本当は 定格に近い電圧から 上げていくのがセオリーですが 10%程度だったら 問題が直ぐに起きることは経験上無いはずです。

 2)電源スイッチを入れます。

 3)OSを起動します。

 4)できるだけCPUに負荷を与え耐性チェックをします。当方では 午後のコーダのベンチモードを動 かしております。
   とりあえず 午後のコーダを動作させながら10分ほど 動作させたり、アプリケーション(ペイントなど)を書き込んでみたりして状況をテストします。

 5)問題なければ 一度電源を切って Vcore設定ダイヤルを2コマ位小さい数値にします(5など)

 6) 2)〜4)と同じことを行います。ここで 問題なければ また 2)〜4)を Vcoreの設定を下げて 繰り返します

 7)途中でフリーズ状態になってしまったりしたら とりあえず 一つ元の設定まで戻して 本格的に 3時間ほど午後のコーダで100%負荷をかけながら Windowsのupdateをしてみたりしてみましょう。
   これで問題なければ だいたいの常用範囲の目安がつきましたので 本格的にハードウエアや OSのインストールを行います。