◆SECC2 カッパーマインCPUのコア電圧設定方法 |
通常は デフォルト状態から1割程度までが安全と思われます。もちろんリテールファンではなくアルファなどの低熱抵抗のヒートシンクを使った場合です。
dual CPU対応のマザーボードでは、コア電圧を可変できないバザーボードがほとんどですのでsecc2タイプのCPUでオーバークロックさせるためには この手の改造はどうしても必要です。
大抵は電圧を上げないと安定して動作いたしません。
下記表にあるように 抵抗を外したり装着したりします。
抵抗はものすごく小さいため「半田ごて」を当てると こて先にくっついてしまうため、細心の注意が必要です。
また 半田こての先はいつも綺麗にしておくために、こて先クリーナー(水をしめらせた 専用スポンジ または 綿などの布きれ)
綿などの布きれに水をしめらせて こて先に着いた抵抗はこすって取ると飛んでいかずに上手くとれると思います。
私の場合 こて2本で抵抗の両端から熱をかけます。特にアース側のランドは熱を吸収しやすいので急速加熱ができる こてが具合がいいです。
熱をかける時間はできるだけ少なくしないと配線パターンが剥離してしまいますので注意が必要です。
余った抵抗は 元に戻せるように 空いている抵抗ランドの GND側に 周りのパターンに接触しないように 横に向けて 半田付け装着しておくと無くさずにすみます。
下記表は Pentium III 700Mの場合です。
端子No
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抵抗番号 (pentium iii700M) |
1.65V |
1.70V |
1.75V |
1.80V |
A121 |
常時GND接続 |
常時接続 |
常時接続 |
常時接続 |
常時接続 |
B120 |
R13 |
装着 |
非実装 |
装着 |
非実装 |
A120 |
R14 |
装着 |
非実装 |
非実装 |
装着 |
A119 |
R22 |
装着 |
非実装 |
非実装 |
非実装 |
B119 |
R15 |
非実装 |
装着 |
装着 |
装着 |
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◆FCPGA変換ボード(ドーターカード)のdual CPU対応改造 |
CPGA タイプのCPUを SLOT1のマザーボードで使うための変換ボードは様々なメーカーから売られています。
私が調べた結果 abit SlotKETiiiはデフォルトでdual動作に対応しているようですが、実際には動作しないマザーボードが存在します。
abit SlotKETiiiは V1.0 と V1.1が存在して V1.1は動作しないマザーがあるのと最初のSLOTに装着してしまうと動作しないものがあります。
dual CPUで動作させるためには CPU の BROとBR1 が それぞれのCPU間でたすきがけ結線されていなければならず、大抵の変換アダプタではこの処理がされていません。
変換アダプタが dual対応かどうかは、この結線を調べることによってわかります。
変換ボード上の 370ピンソケットの N33ピンと SLOT側の B75ピン間をテスターで当たり 結線されていれば 動作する可能性が高いです。
もし 結線されていない場合には この間を結線すれば一応動く可能性があります。
私の場合 SOLTEK SL02A+Iwill SLOCKET II で試してみましたが、それぞれ上手く動作いたしました。
新しくマザーボードを買った場合に、どういう変換ボードで動いたか不明な場合には まず 改造変換カード一枚と abit Slotketiii V1.0を購入するのが一番良いと私は思います。
今までテストしたマザーボードで全て動作しています。変換カードには基板性能差があり 相性がありますので 動かないからと言ってあきらめず いろいろ試してみるのが良いと思います。
◆IWill SLOCKET II Dual 対応改造方法
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基板 裏面(半田面)から見た図です。
N33ピンと JP8の図の位置に、細いラッピング用などの被服の被った銅線で接続します。
SOLTEK,IWILL,殻切り,装着画像等の写真画像はこちら
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